選手選考、準備着々と 号砲まで1カ月・第67回県縦断駅伝

2023/3/27 11:12

 第67回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は4月27日の号砲まで1カ月に迫った。25、26日の両日、各チームはロードレース大会などのタイムを基に選手選考を行い、本番への準備を進めた。

トレーニングを積む酒田・飽海チーム=酒田市光ケ丘陸上競技場屋内走路

 【酒田・飽海】25日に酒田春季長距離記録会で選手選考を行った。男子5000メートルは主力の安倍智輝(支援センターなのはな畑)が巧みなレース運びで制した。26日は社会人と高校生の計18人がペース走で調整した。阿部亮監督は「選手にアクシデントはなく、本番1カ月前としては順調に仕上がっている」と話した。

 【鶴岡・田川】26日は選手選考のタイムトライアルを鶴岡市小真木原陸上競技場で行った。約40人が出場し、社会人らが臨んだ1万メートルでは佐藤雄志(JA鶴岡)が31分12秒のタイムで1位、中学生が出場した3000メートルは菅原真之輔(鶴岡三)と佐藤旭(余目)がレースをけん引した。結果を受けてメンバーが確定した。奥泉伸監督は「実戦に向け、より質を意識したトレーニングを積んでいく」と語った。

 【新庄・最上】25、26の両日、新庄市陸上競技場で練習した。25日は1000メートルを2分50秒~3分5秒のペースで数本走った。26日は8000~1万6000メートルのペース走を実施した。ともに本番に向け実践的なメニューで、ほぼフルメンバーが取り組んだ。板垣新一監督は「これといって仕上がりがいい選手はいないが、昨年の同時期と比べて個々のレベルが上がっている」と評価した。

 【北村山】25日に天童市のNDソフトスタジアム山形で練習し、中高生や社会人計21人が参加した。中学生は6キロ、高校生と社会人は16キロのペース走をそれぞれ行い、粟野峻(神町自衛隊)と辻村充(東根市役所)がそれぞれ順調な仕上がりを見せた。秋庭正司監督は「まずまずの調子だ」とチーム全体を評価し、「ここからいかに調子を上げていくかが大事だ。大きな故障がないよう、本番に向けて調整したい」と話した。

 【天童・東村山】26日は社会人ら10人が天童市スポーツセンターを発着点に20キロのロード走を行った。持久力を身につけることを目的に、2グループに分かれてペースを設定した。中村展人監督は「選手たちは本番を見据え、うまい具合に調整している」と語った。来月1日に同市のNDソフトスタジアム山形で開かれる長距離記録会で、現状を確認する。

選手選考のロードレースを走る寒河江・西村山チームのメンバー=寒河江市民体育館

 【寒河江・西村山】26日に寒河江市長杯ロードレース大会で選手選考した。主将の杉沼聖平(スガタ商事)、主力の佐藤拓夢(山形ミートランド)が上位に入り、順調な仕上がりを見せた。志田学監督は「ベテラン勢はうまく調整できている。本番に向けて、ペースを意識して練習したい」と話した。

 【山形】26日に3人が長井ロードレースに出場した。また第19区朝日―白鷹(16.1キロ)では、ほかの8人が1キロ3分30~3分40秒ペースで試走した。ベテランの有沢英司(東北芸術工科大職)がチームを引っ張った。22日の東根ロードレース大会には15人が参加し、森谷修平(山形市役所)が優勝し、順調な仕上がりを見せた。斎藤直己監督は「けが人なく選手がそろっている。本番まで調子を上げていきたい」と話した。

 【上山】26日は長井ロードレース大会の一般男子10キロに金塚洋輔(上山市役所)と小川佑生(ヤマト運輸)が出場した。金塚は31分40秒で12位、小川は33分57秒で23位だった。一般選手4人は山形市のネッツえがおフィールドで、1万~1万2千メートルのペース走などで汗を流した。斎藤勲監督は「若手や大学生は順調に仕上がっている。ベテラン勢と高校生はこれからしっかり調子を上げていきたい」と話した。

長井・西置賜チームの選手選考会を兼ねた長井ロードレース大会=長井市置賜生涯学習プラザ前

 【南陽・東置賜】26日はメンバー選考を兼ね、長井ロードレース大会に社会人、中高生の約25人が出場した。一般高校男子10キロでは、主力の大津吉信(高畠町役場)が全体4位、チームトップとなる30分29秒の走りを見せ、順調な調整ぶりを示した。中川敦史監督は「今年は雪が少ない影響で早めにスピード重視の練習に取り組め、チーム全体として調子は上向きだ」と話した。

 【長井・西置賜】26日は選考会を兼ねた長井ロードレース大会に14人がエントリーした。一般・高校男子10キロは堀内郁哉(長井西置賜駅伝チーム)がトップ、中学男子3.3キロでは菅陽翔(白鷹中)、渡部幹太(飯豊中)が1、2位でゴールした。大津秀二監督は「上位勢は期待できる内容だ。タイムが伸び悩む選手もおり、今後の練習で調子を上向かせたい」と話した。

 【米沢】26日は選手選考を兼ね、16人が長井ロードレース大会に臨んで状態を確認。一般高校男子10キロに出場した中心選手の川野部桂(サクサテクノ)が31分21秒で11位に入るなど、まずまずの走りを見せた。沢田賢一監督は「順調に練習を重ね、昨年より調子を上げている選手が多い。これから新戦力として加わる大学生の状態も踏まえ、本番に向けて準備を進めたい」と話した。

県縦断駅伝

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