バレーボールVリーグ女子2部は26日、静岡県袋井市のさわやかアリーナでファイナルステージ決勝を行った。レギュラーラウンド1位で本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレは、同3位の群馬銀行との接戦を3―2で制し、初優勝した。
アランマーレは第1セットをジュースの末に24―26で奪われたものの、第2セットはサーブで相手守備を崩してリズムに乗ると、有村涼美が高い決定力を見せつけ、25―14でものにした。第3セットを落として後がなくなったが、第4セットは木村友里の強打などで25―18で奪い返すと、最終第5セットは前田美紅らが要所で決めて群馬銀を突き放した。
有村が20得点、木村が15得点、オケケアル・メソマチと前田が12得点、菅原里奈が10得点だった。
群馬銀は元パイオニアの斎藤真由美が指揮を執った。
群馬銀とフルセット、我慢の展開強打で打開
苦しい場面は多かった。それでもこのチームは最後まで勝負強かった。初のリーグ優勝を決めたアランマーレだ。フルセットまでもつれるしびれる展開をものにしての戴冠に「劣勢でも誰ひとり下を向くことなく集中して戦った結果」と北原勉監督。大一番にもひるむことなく、気持ちを前面に出した持ち味の「全員バレー」を貫いたメンバーに成長の跡を感じたようだ。
前日の勝利で勢いに乗る群馬銀行に対し、相手ブロッカーの隙を突く、幅のある攻撃がなかなか機能しなかった。我慢の展開にも「スパイカーが決めてくれることを信じて上げ続けた」と石盛めるも。有村涼美がチーム最多の20得点をマークするなど強打で局面を打開し、終盤は途中出場の前田美紅が要所でスパイクを決めるなど、粘り強く戦い抜いて栄冠を勝ち取った。
今季は「自律」と「共有」をテーマに掲げてきた。北原監督やスタッフが作戦の大枠を指示した上で選手たちが話し合いながらプレーを選択してきた。細部をコート上で修正し「難しいけど、仲間の意見を信じてやり抜くことができていることが大きい」と木村友里主将。チーム力の高まりに自信をのぞかせる。
もつれる展開になったとはいえ、「フルセット勝負なら不安はなかった」と指揮官。シーズン中もフィジカル面の強化メニューなどを継続してこなしており、選手たちは「終盤にきてトレーニングの成果が出ている」と手応えを感じている。
最下位に終わった創部1年目の悔しさを力に変えて着実に成長し、8季目でついにリーグの頂点に手が届いた。とはいえ、ここが通過点であることは理解している。「やっとスタートラインに立った」と有村。チームの物語はまだ終わらない。
来月8、9日に姫路と入れ替え戦
アランマーレは4月8、9日に新潟県長岡市のシティホールプラザアオーレ長岡で行われる入れ替え戦に出場する。創部初の昇格を懸けて、1部12位の姫路と対戦する。
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