創業地と物流拠点が山形市のカタログギフト最大手リンベル(東京)が16日、県産品を集めたオリジナルブランド「山形の極み」シリーズから、「蔵人(くらんど)秘蔵 純米大吟醸 雫取(しずくとり)生原酒」を発売する。寿虎屋酒造(同市)が醸造。国内最高峰酒米「山田錦」を精米歩合35%まで磨き、本県生まれの新酵母を使ってすっきりした飲み口になった。桐(きり)箱入りの約100本限定で、価格は2万2千円。
日本酒の頂点を目指し、原料や製法、極上の品質を追求した。山田錦を磨いて中心部分だけを使用。県工業技術センターが開発し、低酸性で発酵力の強い新酵母YK009も使った。
木綿の酒袋にもろみを入れ、したたり落ちるしずくだけを集め、火入れや加水をせず瓶詰めした。どの料理にも合わせやすい程よい吟醸香をまとい、酒本来の濃厚な味わいになった。
桐箱とシリアルナンバー入りで、最高級ギフトにふさわしい装いとした。味も外見も、酒好きにも、そうでない人にも喜んでもらえる高級感、希少性にこだわった。ラベルデザインに東北芸術工科大の中山ダイスケ学長の協力を得た。4合瓶(720ミリリットル)入りで、アルコール度数は16度。
リンベルは「日本酒は手間に比べ安価だと感じていた。バリューアップして高価格帯で販売することで、酒蔵に還元し、日本酒の価値を伝えたい」と話した。同社のECサイトで扱う。
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