統一選の第2ラウンド告示まで1カ月 6市議選135人が準備

2023/3/16 08:59

 今春の統一地方選第2ラウンドとなる任期満了に伴う上山市長選と山形市など6市議選は4月16日(23日投開票)の告示まで1カ月となった。上山市長選は新人による三つどもえの選挙戦が濃厚となっている。市議選は定数計122に対し、山形新聞の集計(3月15日現在)で135人が立候補を予定している。

 上山市長選は5選を目指すとしていた現職の横戸長兵衛氏(76)=二日町=が1月に一転、不出馬を表明した。これを受け、いずれも新人で、前副市長の山本幸靖氏(47)=河崎2丁目=と前市議会副議長の石山正明氏(72)=狸森、旅館業柴田悦夫氏(71)=山形市桜田西1丁目=が立候補を予定している。

 いち早く出馬表明した山本氏は若手経営者らから出馬を要請されたとし「頑張っている人や団体と一緒に上山を盛り上げていきたい」としている。子育てや教育、JRかみのやま温泉駅の周辺整備、産業振興に意欲を見せる。先月に二日町で事務所開きをし、4月6日に総決起大会を開く。

 石山氏は市民に寄り添った行政や小学校2人担任制、上山城を核とした「まち歩き回廊」整備などを主な施策に掲げる。自身の任期を1期4年に限るとし、「4年間全力で頑張り、その間に若い後継者を育てる」と表明している。事務所開き兼決起集会は4月2日に石崎1丁目で行う予定。

 柴田氏は経営者としての経験を生かし、東北中央自動車道かみのやま温泉インターチェンジのそばへの商業施設・道の駅の誘致のほか、長期休館中の旅館を小規模テナントや老人ホームに活用することで市と上山温泉を活性化させると訴える。4月1日に矢来2丁目で事務所開きを予定する。

 今月1日現在の有権者数は2万5170人(男1万2042人、女1万3128人)。

◇上山市長選立候補予定者

山本 幸靖 47 無職  無新

石山 正明 72 自営業 無新

柴田 悦夫 71 旅館業 無新

     ◇

 市議選が行われるのは山形、米沢、新庄、寒河江、上山、長井の6市。立候補者の内訳は現職98人、元職3人、新人34人。女性は21人が出馬を予定している。

 このうち定数33の山形は39人が出馬に向けた準備を進めており、激しい戦いが予想される。米沢、新庄、上山は立候補予定者数が定数を2~3人上回る少数激戦の様相を呈し、寒河江、長井は定数と同じで無投票の可能性が出ている。

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