フラワー長井線が今年4月に全線開通100周年を迎えることを記念し、車内アナウンスの録音ワークショップが23日、長井市役所で開かれた。参加者が全17駅の駅名アナウンスや、同線に寄せた応援メッセージを日本語と英語で収録した。市民らが吹き込んだ音声は開通記念日の4月22日から12月末までの間、実際に車内で放送される。
フラワー長井線利用拡大協議会(会長・内谷重治長井市長)が、地域の鉄道を守り育てる意識の高揚を図ろうと企画した。この日、子どもからお年寄りまで幅広い年代の約50人が参加し、赤湯(南陽市)-荒砥(白鷹町)間の全17駅の上り・下り用の計34パターンを録音した。JR東日本国際事業本部標準化戦略・推進部門の保田二希(ふき)顧問が日本語と英語で違う表現法を説明し「英語の発音は抑揚が重要」とアドバイスした。
参加者は発声練習をしてから収録用の部屋に移り、「次の停車は今泉、今泉です」「JR米坂線はお乗り換えです」などとマイクに向かって吹き込んだ。「見ても乗っても楽しいフラワー長井線、これからも楽しませてね」などのメッセージも録音した。
今泉駅用のアナウンスを担当した米沢市窪田小1年の木村皇雅(おうが)君(7)、米沢西部こども園年中の武尊(たける)君(5)の兄弟は月1回ほど同駅で列車を見ているといい、「自分の声が流れるのが楽しみ」などと笑顔だった。
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