7日午前10時10分ごろ、上山市川口の農業佐竹高幸さん(69)から、自宅の車庫内にカモシカ1頭がいると、上山署に通報があった。カモシカは衰弱した様子だった。駆けつけた署員や市教育委員会の職員らが盾などを使って屋外に誘導し、近くの山中に放した。
市教委によると、カモシカは体長1メートルほどの成獣とみられる。佐竹さんが同9時半ごろ、2階建ての車庫1階に止めていた車のボンネットに傷が付き、農薬が散らばっているのに気付いたという。中を確認し、田植え機のそばでうずくまっているカモシカを見つけた。市教委職員らは、車庫に保管されていた看板などで、時折、突進するカモシカを受け止め、同11時ごろ車庫の外に出した。
佐竹さんは「6日夕方に車庫のシャッターを開けたときに入ったのかもしれない」とし「家の近くにカモシカやサルが出ることはあるが、屋内に入られたのは初めてだ。家族にけがはなかったし、無事に出ていってくれてほっとした」と話した。
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