山形市内で栽培された「雪国レモン」を活用し地域活性化につなげようと、同市五十鈴1丁目の食事処「玉子(たまご)そば屋」(深瀬大輔代表)が、7日から「雪国レモンそば」を期間限定で提供する。皮まで味わえるレモンを輪切りで盛り付け、甘みのあるたれで食べやすく仕上げた。深瀬代表(46)は「そばと旬のレモンという組み合わせを楽しんでほしい」と話している。
マイヤーレモンとオレンジを交雑した雪国レモンは「ハンドレッドベリーズ」(同市鉄砲町1丁目)代表の石岡浩明さん(62)が栽培している。レモンより苦みがなく、オレンジの甘みを感じられるのが特徴。石岡さんが玉子そば屋の常連客だったつながりから、そばとレモンのコラボレーションメニューを企画した。
レモンに合う味を試行錯誤した結果、冷やし麺を選択した。麺は茶そばで、たれは鶏がらスープをベースとしている。さっぱりとした食感で、途中からしょうがやオリーブオイルを入れて“味変(あじへん)”も楽しめる。
発売を前に同店で試食会を開いた。雪国レモンはホテルや旅館などに提供しているが、個別の飲食店はあまり例がないといい、石岡さんは「レモンの楽しみ方が広がる」と笑顔を見せた。
雪国レモンそばは千円で、レモンの皮入りのかき揚げ(450円)も用意する。メニューをPRするのぼり旗も製作し、深瀬代表は「新型コロナウイルス禍で冷え込んだ地域の飲食店を盛り上げたい」と話す。営業時間は午前11時~午後3時、午後5~7時。問い合わせは同店023(622)0948。
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