天童市「書かない窓口」開始 手続きにDX技術活用、県内13市では初めて

2023/2/7 09:10
山本信治市長(左)が住民票の写しを取得するデモンストレーションを行い、この日始まった「書かない窓口」をアピールした=天童市役所

 天童市は、市民が行政手続きを行う際の負担軽減を図ろうと「書かない窓口」を導入し6日、サービスを開始した。デジタルトランスフォーメーション(DX)技術を活用した取り組みの一環で、県内13市の中では初めて。

 対象となるのは市民課で行う手続きで、転入や転出、転居の受け付け、住民票や戸籍の証明書の交付申請などとなっている。順次対象を拡大していく方針だ。

 申請者は窓口でマイナンバーカードや運転免許証などの身分証明書を提示し、手続き内容を伝える。職員がパソコンで必要な個人データを探し出し、タッチパネル内の申請書に入力する。申請者は内容を確認し、電子署名するだけで手続きが終了する。

 この日のサービス開始に先立ち、山本信治市長が住民票写しの交付申請のデモンストレーションを行った。山本市長は「デジタルがあまり得意でない私でも簡単に住民票の写しを取得できた。市民の皆さんに、便利になったと実感してもらえるはずだ」とアピールした。

 県内では同市のほか、庄内町が昨年10月から、お悔やみ関係の各種手続きで「書かない窓口」を導入し、町民の負担軽減を図っている。

 天童市役所1階の市民ホールには、コンビニ交付サービスと同様の証明書の申請機器も設置した。マイナンバーカードを利用して住民票、印鑑証明、税証明などが取得できる。

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