黒沢さん(南陽)「夢ごこち」の優秀賞 「お米番付」、ミシュラン星付き料理人ら審査

2023/2/7 07:54
お米番付で優秀賞に輝いた黒沢拓真さん。南陽産米のブランド力向上も見据える=南陽市池黒・黒沢ファーム

 南陽市池黒の黒沢ファーム(黒沢信彦社長)社員の黒沢拓真さん(29)=同市池黒=が生産したコメ「夢ごこち」が、レストラン格付け本「ミシュラン」の星付き料理人などが審査する「お米番付」で、最優秀賞に次ぐ優秀賞を獲得した。京都市の老舗米店「八代目儀兵衛」が祇園と銀座(東京)で展開する飲食店「米料亭」で今夏、期間限定で提供される。

 産地や銘柄に関係なく、「うまい米」や「生産者の技術」を継承していく「お米番付」は、2013年度から毎年行われている。今回は、過去最多の38道府県から178点の出品があった。

 審査は実食審査で、五感で感じる「うまみ」にこだわり、特に重視される甘さのほか、つやや香り、粘りなど7項目が基準となっている。炊き上げも「硬度30度前後の水で洗米」「水に浸す時間は45分」と定めるなど厳格で、ミシュランの星付き料理人や日本米穀小売商業組合連合会が認定する「五ツ星お米マイスター」ら6人が審査した。

 「夢ごこち」は、コシヒカリを品種改良したコメで、黒沢ファームでは南陽市と川西町の約8ヘクタールで栽培している。特に土作りにこだわり、「お米番付」には川西町で栽培した特別栽培米を出品した。甘さをはじめ、食感や香りのバランスが評価されたといい、最優秀賞に次ぐ優秀賞に輝いた。黒沢さんの「夢ごこち」は今年8月5、6日に「米料亭」で提供される。

 「10年先も同じく高品質なコメを作りたい」と黒沢さん。受賞を喜びつつ「個人や一法人で販売量を拡大していくことには限界があり、ほかの生産者と切磋琢磨(せっさたくま)できる環境になればうれしい。南陽産や置賜産の認知度を高め、全国に発信したい」と話している。

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