出羽三山の参詣者が行き交った宿場町を雪像で再現する「雪旅籠(はたご)の灯(あか)り」が4日夜、西川町の月山志津温泉で始まった。雪の長屋にろうそくの明かりがともり、訪れた人々が風情ある光景を楽しんでいる。
表面にえとのウサギの姿を彫った長屋は高さ5メートル、長さ30メートルの大きさ。内部でホットワインなどを飲める「アイスバー」なども含め計3棟を設けた。約400本のろうそくにともされた火は、会場を柔らかな雰囲気で包んだ。東根市板垣北通りの会社員鈴木雪奈さん(22)は「ろうそくの明かりはぬくもりがあってきれい」。花火が打ち上がると、人々は華やかな夜空を見上げた。
月山志津温泉旅館組合などでつくる実行委員会(志田昭宏委員長)が主催し18回目。26日までで、時間は午後6~9時。金―日曜と祝日は一般来場者が日帰り観賞できる。入場には通行手形(千円、中学生以下無料)が必要。月―木曜は宿泊者限定で見られる。問い合わせは同実行委事務局0237(84)0566。
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