地元にこだわり3年目 オードヴィ庄内(酒田)、日本酒ヌーボー発売へ

2023/2/3 11:49
KOEKI日本酒同好会の井上稜也代表(左)とデザインを担当した庄司桃音さん=酒田市・東北公益文科大

 清酒「清泉川」を手がけるオードヴィ庄内(酒田市、佐藤晴之社長)は、県産ブランド米「雪若丸」の新米を使った純米酒「オードヴィ・ヌーボー」を発売する。若年層をターゲットにフランスのワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」のように、コメで造った新酒として親しんでもらう企画で、3年目の取り組み。今回も東北公益文科大の学生がボトルラベルをデザインした。

 庄内地域のコメと鳥海山の伏流水を使った、純米酒と純米濁り酒の2種類で、地元・庄内にこだわった酒造りをしている。若者にも手に取ってもらうため、同社は初めて取り組んだ2020年から、日本酒の造り方や歴史を研究し親しむことを目的に活動している同大の「KOEKI日本酒同好会」に、ラベル作製を依頼している。

純米酒(左)と純米濁り酒

 今回のデザインは、3年庄司桃音さん(20)が担当した。庄司さんは同好会メンバーではないが、酒田地区広域行政組合消防本部の女性職員採用促進用パンフレットで、仕事紹介の短編漫画の作画を担当した実績がある。これまでは同好会のメンバーがデザインしてきたが、代表の4年井上稜也さん(22)は「絵を描くのが得意なメンバーがおらず、学外でも活躍している庄司さんに協力してもらった」と話す。

 濁り酒は白を基調に、着物姿の女性と太陽が描かれ、純米酒は黒を基調に男性と月をあしらっている。いずれも鳥海山と庄内平野が構図の中に盛り込まれ、庄司さんは「庄内らしさと白と黒など対比を意識した。濁り酒は甘めの口当たりなので柔らかい印象に、純米酒は辛口らしくシャープに描いた」と説明する。

 同社は先行販売の500本ずつを含め、いずれも720ミリリットル入りを4千本販売する。純米生酒のアルコール度数は15%、純米濁り酒は11%。一般販売は3月から5月末まで。問い合わせは同社0234(92)2046。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]