黒沼さんと清野さん、全国大会へ 昨年末の東北高校新人将棋で表彰台

2023/2/3 09:06
東北地区高校将棋新人大会のトロフィーと賞状を掲げる黒沼智翔さん(左)と清野達嗣さん=山形市

 昨年末に仙台市で開かれた東北地区高校将棋新人大会で、山形城北高1年の黒沼智翔(ともか)さん(16)=東根市=が女子個人戦で頂点に立ち、男子同でも寒河江高1年の清野達嗣(たつし)さん(16)=寒河江市=が準優勝に輝いた。県勢が男女共に“表彰台”に上るのは2005年の大会以来で、関係者は9日から山梨県で開かれる全国大会でのさらなる飛躍に期待している。

 全国大会では昨年、福島県代表が男子個人を制し、女子では11、12両年に東北勢が連覇を果たしている。東北大会で上位に入った生徒が翌年以降、全国で好成績を収める例も多く、長年2人の成長を見守ってきたアマ強豪の阿部慎太郎さん(38)=山形市=は「共に1年生で伸びしろは大きい。序盤の形勢を悪くしないよう気をつければ全国でも上位を狙える」と展望する。

 黒沼さんは昨年奨励会入りした弟の亮人(ゆきと)君(12)=東根中部小6年=の影響で、小学6年の頃から天童市の将棋教室に通い始めた。現在は月に1、2回、阿部さんの道場を訪れ、県内のホープたちと腕を磨いている。各県代表計15人が出場し、12月17日に開かれた東北大会では4連勝で優勝を決めた。「素直にうれしい」と喜び、全国大会に対しては「全力で将棋に打ち込めているのは家族や学校の支えがあるから。感謝を忘れず予選突破を目指す」と抱負を述べた。

 男子個人戦で2位となった清野さんは中学時代に全国大会準優勝などの実績を残している居飛車党の実力者だ。東北大会は3連勝後の最終局で敗れて頂点を逃したが「課題の修正に努めて全国優勝を目指す」とリベンジを誓った。

 全国高文連将棋新人大会は山梨県昭和町で、9~11日に開かれる。本県からは黒沼さん、清野さんのほか、共に山形東高2年の奥山健信さんと上野理生さんが出場する。

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