鯨食文化やレシピ、ネットで発信 東北芸工大・企画構想学科

2023/2/3 08:32
鯨を食べる文化を全国の若者に発信しようと結成された「クジラを広め隊」のメンバーら=山形市・東北芸術工科大

 鯨を食べる文化を若者に知ってもらおうと、東北芸術工科大(山形市)の学生が「クジラを広め隊」を結成し、動画投稿サイトやSNS(交流サイト)で鯨のベーコンの食べ方やおいしさを発信している。2日に同大で報告会が開かれ「食材としての認知度を高められた」などと成果を語った。

 広め隊は企画構想学科3年の7人で組織する。ノルウェーで水揚げされたミンククジラを加工している天童市のシーブローズ(鈴木徹郎社長)から依頼を受け、食文化の発信に取り組んだ。

 学生は日本の捕鯨や鯨食の歴史、海外での認識などを学んだ上で、学生ら約100人の意識を調査した。回答者の8割ほどが「食べられるのは知らなかったけど、食べてみたい」と前向きだった。「食べたくなくはない」と興味を示した層をターゲットに、活動に賛同した料理系ユーチューバー2人に動画制作を依頼した。動画は計4本で、日常的に食事に取り入れられるパスタ料理などを紹介している。

 報告会で、佐藤若菜さん(21)らは「動画は期待以上の再生回数を得られた」と話し、インスタグラムでは鯨のベーコンに合う調味料を紹介した。鈴木社長は早速注文があったといい「鯨肉は高タンパク低カロリー。これを機に身近な食材と感じてほしい」と話していた。

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