酒田まつり「立て山鉾」解体、活用方針まとまらず

2023/2/2 11:36
立て山鉾の解体を決めた経緯などを説明する酒田JCの荒生卓真理事長(左)と岡部覚副理事長=酒田市

 酒田青年会議所(酒田JC、荒生卓真理事長)が1日、酒田まつりで巡行していた「立て山鉾(やまぼこ)」を解体することについて、酒田市の同会議所会館で記者会見を開き、経緯などを説明した。岡部覚副理事長は、保管場所や維持、管理だけでなく、今後の在り方などについて、まつりの実行委員会を含む関係者の中で、方針がまとまらなかったと述べた。

 立て山鉾は2008年に、県内外からの協賛金1100万円で作製した。まつり期間以外は解体した上で、県の協力を得て、酒田港東ふ頭の倉庫で保管していた。東ふ頭での新施設建設で保管場所が確保できなくなった。

 新たな保管場所の確保だけでなく、更新を含め、立て山鉾を今後、どう酒田まつりで活用するかなど、実行委員会を含めて協議してきたものの、具体的な案はまとまらなかったという。今後の方針も定まらず、老朽化も目立っている上、維持・組み立てには毎年600万円かかることから、解体を決めたという。

 荒生理事長は「立て山鉾で多くの人を笑顔にしてきた自負はあり、大変残念。今後、また作製することになれば、JCとして関わっていきたい」と話した。

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