鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)のレストラン「魚匠(ぎょしょう)ダイニング沖海月(おきみづき)」は新たに考案した、肥前、備前、越前の日本三大クラゲを使う「海●(クラゲ)御膳」を提供している。平安時代にはのどに効く薬として食されていたとみられる歴史も説明書にまとめて紹介している。
三大クラゲの味を食べ比べてもらおうと、同レストランの須田剛史料理長が考案した。献立は▽肥前クラゲとキュウリの梅みそあえ▽備前クラゲとレタスのサラダ▽越前クラゲとトラフグのお造り▽クラゲ3種のお吸い物―などで作った。平安時代の辞書「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」に「海●(くらけ)」と記されていたことから御膳の名前に付けた。
試食した村上龍男同館名誉館長は「コリコリとした食感を生かしていておいしい。新たな名物になってほしい」と話した。須田料理長は「クラゲの食文化と合わせて味も楽しんでもらいたい」と語った。
価格は2千円で1日5食限定。クラゲの傘をイメージしたゼリー付きは2500円で予約が必要となる。問い合わせは同レストラン0235(64)8356。
●…虫の右に宅
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