東北電力ネットワーク山形支社は26日、鶴岡市内で25日夕から停電し、解消していなかった約200戸について、26日午後4時35分に全面復旧したと明らかにした。
同支社によると約200戸は油戸など沿岸部が中心。塩分を含んだ海からの暴風雪が電線を支える器具の碍子(がいし)などに付着したため、漏電した可能性が高いという。碍子の洗浄作業を行った。
住民ら公民館で暖―「ここまで長いとは」
鶴岡市内で発生した停電を受け、市は26日、油戸公民館など3カ所に職員を配置し、地域住民らの対応に当たった。同公民館には発電機が設置され、延べ10人ほどが暖を取ったり、携帯の充電をしたりした。今回の寒波に備え反射式ストーブや懐中電灯を準備した70代男性は「沿岸部は塩害などで停電はよくあるが、ここまで長くなるとは思わなかった」と話していた。
同市立加茂水族館は同日、停電を受け臨時休館となった。発電機で水槽などの電力をまかなってしのぎ、クラゲなどの飼育に影響はなかったという。同日午後1時ごろに電力が復旧し、27日からは通常通り営業する。
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