介護食レシピでグランプリに 山形の押切さん「和風エビマヨ」

2023/1/26 11:15
介護食レシピコンテストでグランプリに輝いた和風エビマヨ。ゼリー状のブロッコリーやトウモロコシの商品を添えた

 高齢により、かむ力や飲み込む力が弱っても食べる楽しみが維持できる介護食の需要が高まる中、マルハニチロなどが主催する介護食レシピコンテストで、六日町あいあい特別養護老人ホーム(山形市)の調理師押切美咲さん(30)=同市=が考案した和風エビマヨがグランプリに輝いた。「簡単に作れるので、家庭でもぜひ味わってほしい」と話している。

 コンテストは8回目で、マルハニチログループ2社が提供する商品を各1点以上、計5点まで使う条件がある。管理栄養士・栄養士、調理師、学生の3部門があり、応募総数は192点。押切さんは大量調理できる点も加味される調理師部門に応募し、全部門総合でトップとなった。

 和風エビマヨは、「海老(えび)の天ぷら風ムース」をスプーンでカットし、マヨネーズやケチャップに和風だしを加えたソースであえる。天ぷらの衣の風味に合わせてソースを工夫し、中華風の調味でメニューのバリエーションを広げた。審査では「エビはごちそうのイメージで、簡単で好まれる1品だ」と評価された。

 同施設の志田由起管理栄養士によると、介護食の需要は年々高まっており、入所者約100人の半数を介護食で対応している。在宅で介護する家族からの問い合わせも増え、筋力が衰えても楽しめる料理を日々考えている。レシピはホームページで紹介している。

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