南陽市元中山の諏訪神社(大武伸彦宮司)で、2羽のフクロウが人気を集めている。かわいらしい動きを見せる2羽を目当てに訪れる人もおり、同神社では「癒やされてほしい」と話している。
諏訪神社の建立は1601(慶長6)年、中山城の武将・清水康徳が「ふくろうの棲む森」を発見したのが始まりとされる。養蚕業が盛んになった明治時代以降には「昼は同神社の化身のヘビが蚕を守り、夜はフクロウが繭を守る」という信仰が広まるなど、当初からフクロウに縁があった。こうした伝説にちなみ、2012年ごろに先代のフクロウを迎え入れ、人気となった。
現在、飼育されている2代目は「キラリ」(9歳、性別不明)と「ミッチー」(年齢、性別ともに不明)で、社務所の出入り口で愛らしさを振りまいている。訪れた人たちは、様子を眺めたり写真を撮ったりしながら、2羽と触れ合っている。
同神社の大武美佐子禰宜(ねぎ)は、「敷地内に咲くシャクヤクは厄を落とし、フクロウは福を招くとされる。癒やされながら、幸せを手に入れてほしい」と語った。
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