サッカーJ2・モンテディオ山形は1次キャンプ12日目の24日、静岡県御前崎市の御前崎NEXTAFIELD(ネクスタフィールド)で午前、午後の2部練習を行った。午前は狭いエリアでのパス回しに取り組み、サイドを意識した攻撃の組み立てを確認した。午後は11対11の実戦形式のメニューで調整した。
○…攻撃の要となるトップ下で主力の座を狙うのは、チーム最年少のFW荒川永遠(19)だ。「(練習試合では)得点にも関われた。ポジティブにキャンプを過ごせている」と充実感がにじむ。プロ2年目の開幕戦に向け「(先発入りの)チャンスはある。狙っている」と意欲を示した。
昨季は公式戦デビューを果たした一方、主力への定着には壁があった。筋力トレーニングや食事で大きくした体を、オフ期間、地元の大阪で引き締めたという。外見や顔の印象は入団時から一変した。「キャンプに懸ける思いは人一倍強い。だからこそ、この体になっている」と胸を張った。
昨季は興国高で先輩のMF樺山諒乃介、同期のDF坂本稀吏也とチームメートで笑顔が絶えなかったが、2人は移籍でJ1鳥栖へ。「寂しい気持ちはあるが、この職業は別れがある。2人に負けないようにここで頑張る」と飛躍を約束した。
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今季所属の全30選手、コーチングスタッフがそろい、毎年恒例の集合写真に納まった。守護神として期待がかかるGK後藤雅明は「(新シーズンが)始まったという感じ」と心境を口にした。
撮影時に晴れ間がのぞき、中央下段のピーター・クラモフスキー監督を囲むように、各選手とも引き締まった表情を見せた。新たなユニホームもなじんできた様子で、後藤は「(GK用は赤で)色も変わり、心機一転でいいんじゃないですか」とほほ笑んだ。
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