国際クルーズ船は、「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染の発生や、その後の感染拡大で2020年3月以降、受け入れが停止された。国土交通省は先月15日に受け入れ再開を発表。酒田港では来年4月にル・ソレアルを含めて延べ5隻が、11月に1隻が入港を予定。計6回の寄港が実現すれば過去最多で、乗客募集は始まっている。
ル・ソレアルはフランスのポナン社が運航する比較的小型のラグジュアリー船。大型船が入れない港や地域でのツアーを特徴としている。酒田寄港は「北前航路たどる旅」と題した4月11日から12日間のクルーズで、小樽を出航し、佐渡、萩、韓国・釜山などを経由し、横浜まで航海。酒田寄港は13日午前7時の予定で、滞在は11時間ほどだ。本港エリアは「さかた海鮮市場」などがある観光スポットで、市街地から離れた古湊ふ頭に比べ、酒田市内観光や庄内各地へのアクセスがいい。
港の利用や、新たな受け入れ方法などで国や県など関係機関の調整が必要になる。他の国際クルーズ船を含め、検疫体制などは不透明な点が多く、集団感染のリスクもなくなってはいない。関係者は「課題は多いがクルーズ船受け入れ再開による経済効果を期待したい」と話している。
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