千歳館から料亭文化発信 山形市、利活用方針を議会に示す

2022/12/6 07:56
料亭文化を発信する施設などとしての整備を目指す旧千歳館=山形市七日町4丁目

 山形市は5日、昨年から休業している老舗料亭・千歳館(同市七日町4丁目)の建物と敷地について、利活用の方針をまとめた基本構想案を市議会に示した。山形の料亭文化を発信し、文化財的価値の保存・活用を図るための施設を官民連携で整備し、2025年度の供用開始を目指す。

 基本構想では「伝統文化の継承と癒やしの空間創造による、にぎわい創出と交流人口の拡大」を事業コンセプトに掲げる。国登録有形文化財の建物には▽演舞披露をはじめ「やまがた舞子」との触れ合いの場▽料亭文化や市内料亭の紹介▽大正・昭和ロマンあふれる雰囲気の醸成―といった機能を求めた。庭園は公園空白域を埋める花小路公園(仮称)として、建物との調和を図りながら、四季折々の自然が楽しめる憩いの場整備を見据える。

 整備・運営について、市は民間事業者の資本と柔軟な発想を最大限活用したい考え。年度内に基本設計事業者の公募を行い、事業の内容や運営手法、概算収支などについて審査し、優先交渉権者を決める。

 1876(明治9)年創業の千歳館は、昨年8月に休業を発表。市は同10月、都市公園への整備方針を明らかにし、民間事業者との対話型市場調査の結果、官民連携による事業実現性を見いだした。今年7月には1915(大正4)年建築の母屋をはじめ建物と、庭木について所有者から寄付を受け、敷地約2500平方メートルを購入した。

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