JR東、21年度は本県7区間で赤字拡大 鶴岡-酒田、2000人未満に

2022/11/25 07:26

 JR東日本は24日、利用者が少ない地方路線の2021年度収支を発表、1キロ当たりの1日平均乗客数が2千人未満だった路線が21年度は36路線72区間だったと明らかにした。新型コロナウイルス流行前の19年度(35路線66区間)から羽越本線鶴岡―酒田間など6区間が加わった。収支を公表している66区間に限り19年度と比較すると、本県関係は10区間のうち7区間で赤字幅が拡大。最大赤字額は羽越本線村上―鶴岡間の49億9800万円だった。

 JR東日本は、増えた6区間の収支を公表していない。

 比較可能な66区間のうち、本県関係は6路線10区間で▽左沢線(寒河江―左沢)▽羽越本線(村上―鶴岡)(酒田―羽後本荘)▽奥羽本線(新庄―湯沢)▽米坂線(米沢―今泉)(今泉―小国)(小国―坂町)▽陸羽西線(新庄―余目)▽陸羽東線(鳴子温泉―最上)(最上―新庄)。

 村上―鶴岡の21年度赤字額は、19年度(49億900万円)から8900万円増加した。単線、複線が混合して線路数が多く、営業キロ数も80キロと対象区間中2番目に長い。線路補修や冬季の除雪関連費が膨らんでいるという。平均乗客数は853人で、1987(昭和62)年度の5690人と比べ約85%減となった。

 このほか赤字幅が拡大したのは、酒田―羽後本荘(6700万円増)、今泉―小国(4100万円増)、小国―坂町(7千万円増)、新庄―余目(1億9800万円増)、鳴子温泉―最上(5900万円増)、最上―新庄(1億1300万円増)。寒河江―左沢と新庄―湯沢、米沢―今泉の3区間で改善した。

 平均乗客数500人未満は6区間で、今泉―小国が226人、小国―坂町が124人、新庄―余目が192人。最少は鳴子温泉―最上間で44人。

 JR東は今年7月、利用者が少ない地方路線収支を初めて公表した。国土交通省の有識者検討会は同月、路線の存続策やバス転換などを、鉄道会社や自治体が検討する協議の枠組みを提言。国交省は23年の通常国会で法制化し、同年度から運用する方針だ。

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