「国力にもっと危機感を」 寺島氏が講演、佐高氏と対談・酒田

2022/11/23 12:02
寺島実郎氏(右)と佐高信氏の対談も行われた講演会=酒田市

 日本総合研究所会長で東北公益文科大客員教授を務める寺島実郎氏の講演会が22日、酒田市公益ホールで開かれた。寺島氏は「世界認識と日本の針路~コロナ、ウクライナ危機を超えて~」と題して講演した。同市出身で同大客員教授の評論家・佐高信氏とも対談した。

 寺島氏は、世界の覇権を狙う中国の発展は、東南アジアや世界各地の華人・華僑ネットワークの資金力が支えてきた面が大きいと指摘。「近年は強権政治によって、華人・華僑ネットワークは習近平体制に一定の距離を取り始めている。国内問題も起こり得るが、『大中華圏』の変化が起きる可能性がある」と述べた。

 ネットワーク型の思考と世界観が必要だと強調。英国の例を示し「『ユニオンジャックの矢』と呼ばれる英語圏・英文化圏を形成している点で、日本と違いがある。英国は後退しながらも影響力を残している」と説明した。日本の国力については「国内総生産(GDP)は今後、世界30位になり、主要20カ国にも入れない水準になる予測がある。この実態にもっと危機感を持つべきだ」と語った。

 対談では、旧統一教会の問題や日本政治の課題について意見を交わし「日本の民主主義は分岐点にあり、政治も経済もやすき方向に流れたことが現在の課題の原因だ」などと述べた。講演会は酒田市新田産業奨励賞記念事業と同大公開講座として開催した。

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