大熊町ゆかりの天保そば、振る舞う 幻の山形天保そば保存会

2022/11/23 08:40
大熊町ゆかりの天保そばを味わう参加者たち=山形市・石臼館

 福島県大熊町の旧家にあった江戸時代後期のソバの実を受け継ぐ「幻の山形天保そば保存会」(山形市・石沢俊幸会長)は22日、原発事故のため同町を離れて避難生活を送る人らを山形市に招き、新そばを振る舞った。

 ソバの実は同町の旧家解体時に見つかり、山形市内のそば職人らが1999年に発芽させて栽培を続けている。そばの振る舞いは、東日本大震災の慰問活動として2012年に始めた。同町の一部地域は避難指示が解除されたが、今も多くの町民が避難生活を送っているという。

 新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの実施で、約30人が山形市滑川の鈴木製粉所・石臼館を訪れた。福島県いわき市で暮らす吉田利孝さん(70)は「懐かしい味。香りも甘みもあっておいしい」と笑顔。招待は例年春だが今年は秋のため、芋煮も振る舞われて「絆が強まった」との声もあった。

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