廃校の机、アウトドア製品に 米沢の企業が再生、SDGsや木材高騰に対応

2022/11/22 09:40
廃校で使われなくなった机がアウトドア用テーブルに生まれ変わった=米沢市

 廃校で使い手がいなくなった机をアウトドア製品に再生する試みを米沢市の企業が進めている。手始めに一昨年度末で閉校となった市内の小学校などの机60個分を引き取り、1人用テーブルに生まれ変わらせた。頑丈さがアウトドアと好相性という。

 廃校の利活用が議論になる一方、残された机やいすが話題になることは少ない。米沢市では、机は脚など鉄の部分を業者に売却し、木製の天板は焼却処分にしていたという。

 再生に取り組むのは、特注家具を手掛けるウッド・メーク(鈴木壮一郎社長)。活用したのは2020年度末で閉校した関根小などの机で、ウッド・メークの鈴木和博会長(68)が会長を務める米沢木工組合が市から買い取った。

 1人用テーブルは幅30~40センチ、奥行き18センチ、高さ15センチで、食器などを固定する穴が空いている。見た目はどこか懐かしく、子どもたちが長年使用することを見越して作られており、耐久性に優れ、屋外使用にもぴったり。

 木製の1人用テーブルを製造販売していた新潟県燕市のアウトドア用品メーカーがウッドショックで木材を調達できなくなり、相談を受けた米沢ものづくり振興協議会販路開拓支援員の高橋洋さん(64)が同社を紹介。高橋さんはSDGs(持続可能な開発目標)の観点から廃校の机を活用することも提案した。高畠町でも同様の取り組みを進めている。

 鈴木会長は「学校生活を懐かしみ、SDGsを考えながら使ってもらいたい」、高橋さんは「米沢から利活用を発信し、広げていきたい」と話している。米沢分は金属製のシェラカップ2個付きで3千円ほどでの販売を計画している。問い合わせは同社0238(37)5999。

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