バスケットボール男子・Bリーグ2部は第8節最終日の20日、各地で5試合が行われた。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは天童市の県総合運動公園アリーナで青森(東地区)を80-78で下し、今季最長タイの3連勝を収めた。通算成績は7勝8敗で順位は4位のまま。
山形は山田友哉、ジェームズ・ベル、柳川龍之介、真庭城聖、トーマス・ウェルシュが先発した。第1クオーター(Q)に勢いづいて16点差をつけ、前半は45―32で折り返し。第4Qに守勢に回り、残り2秒で2点差まで詰め寄られたが、振り切った。ベルが16得点10リバウンド、ウェルシュが14得点11リバウンド、鈴木大(日大山形高出)が12得点だった。
次節は26、27の両日、同会場で東京Zと戦う。
【評】山形が辛くも逃げ切った。第1クオーター(Q)は内外から多彩な攻めを見せて突き放した。屈強な外国籍選手を擁する相手に、リバウンドも互角に渡り合った。第4Qは積極的に仕掛ける相手を止められずに点差を縮められたが、最後に2点差を守った。
ウェルシュ、攻守で魅せた
辛勝でも、今季2度目の同一カード連勝に変わりはない。序盤の大きなリードを生かし、2点差で逃げ切った。インサイドで存在感を示したトーマス・ウェルシュは「失敗からも学べる内容。こういった試合に勝てたことはうれしい」と喜んだ。
第1クオーターに16点差をつけた一方、猛攻を受けた終盤は必死に耐えた。村上駿斗(山形南高出)らが得点を重ねながらも、青森の反撃の勢いが上回った。残り2秒でリードはわずか2点だったが、最後は相手に反撃機会を与えず、冷や汗での勝利だった。
ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチが「身体能力が高く、動ける外国籍選手がいる」と言う青森との2連戦。ウェルシュのゴール下での働きが、連勝に欠かせなかった。2戦合計で32得点29リバウンドと、各日ともに2桁の数字を重ねる「ダブルダブル」を達成。守備リバウンドを奪い、全速力で攻撃に転じるタフさも見せた。
エース格のジェームズ・ベルとともに国内リーグは初挑戦。徐々に歯車もかみ合い始めたウェルシュは「まだ成長の過程。改善点を見つけながらチームをつくっていきたい」と向上心をのぞかせた。
試合運び、良くなっている
ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチの話 良い試合をした選手たちにおめでとうと言いたい。前半はいい試合運びだったが(最後まで)守備のレベルを保てなかった。波があるものの、良くなってきている。勝利を一つでも増やせたことは、自分たちにとって大きな意味がある。
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