南陽市の漆山小(山田和男校長)と南陽東ロータリークラブ(RC、黒沢信彦会長)は、地元のフラワー長井線「おりはた駅」をリニューアルした。外壁には地域に伝わる民話「鶴の恩返し」をイメージさせる絵が描かれるなど、明るくなった駅舎は、利用者や地域住民からも好評だ。
市文化施設「夕鶴の里」をはじめ、「民話の里」として知られる漆山地区にちなみ「おりはた駅 鶴の恩返し計画」と銘打ち、準備を進めてきた。資金は“地域の足”として親しまれる長井線を、“地域のアイデア”でバックアップする団体に助成金を支出するフラワー長井線利用拡大協議会の「マイレールサポート事業」を活用した。
老朽化した駅舎を板状の外壁材「サイディングボード」で補強した上で、白地に黒で、鶴の恩返しをイメージさせる絵を添えた。駅舎内は、漆山小の児童が学年単位で描いた鶴の恩返しの場面の絵を掲げて、民話の里をアピールしている。
3日の除幕式では、同RCの黒沢会長が「民話の里にふさわしい駅になった。多くの人に利用してもらいたい」とあいさつ。山田校長が「地域に信頼される学校を目指しているが、子どもたちの力を地域に還元できて良かった。マイレール意識が高まり、名前にふさわしい駅になることを願う」と祝辞を寄せ、児童代表2人を含めた関係者が除幕を行った。
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