徳川宗家と「四天王」結集 鶴岡で酒井家入部400年記念式典

2022/10/9 13:03
徳川宗家の徳川家広さん

 徳川宗家をはじめ家康を支えた重臣「徳川四天王」―。かつて全国を統一した武将の子孫が8日、鶴岡市でそろい踏みした。旧庄内藩主酒井家入部400年のメインイベントとなる記念式典の一環で結集。5人は、日本の歴史にも直結する各家に伝わる貴重な歴史資料の保管管理の苦労を明かしながら、後生に引き継いでいく意義を強調した。

次代へ歴史つなぐ意義語り合う

 集まったのは、徳川宗家で家康から数えて19代に当たる徳川家広さん、徳川四天王の酒井家18代当主の酒井忠久さん、本多忠勝家22代当主の本多大将(ひろゆき)さん、榊原康政家17代当主の榊原政信さん、井伊直政家18代当主の井伊直岳さん。

 座談会は荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれ、「未来に歴史と文化をつなぐために」をテーマに東京大史料編纂所の本郷和人教授がコーディネーターを務めた。

酒井家18代当主の酒井忠久さん

 約千人の聴衆を前に、徳川さんは家を継ぐ苦労について「引き継いだ物が多く、保管するために収蔵庫を借りている」と説明した。各家でも歴史資料などの管理に気を配っており、榊原さんは自治体の協力を得て保管していること、井伊さんは滋賀県彦根市に寄贈し、公共施設で一般に公開している取り組みを紹介した。それぞれ希少な品ばかりで、本多さんは「重要文化財の管理が難しい」と細やかな一面ものぞかせた。

 一方、本郷教授はネットオークションなどを通じて、歴史資料が地域から散逸している現状を指摘し、「地域と連携し、保存する必要がある」と訴えた。酒井さんは「人や自然に恵まれた」と地域への愛着と感謝を口にしながら、「次の時代にも庄内の歴史を引き継いでいきたい」と決意を語った。

 約400年前、乱世を治め天下を統一した面々に姿が重なり、会場は格式高い雰囲気に包まれ、それぞれの言葉に聞き入っていた。5人は家康生誕480年を記念した今年5月のシンポジウムでも顔をそろえたという。

 座談会に先立ち、鶴岡市黒川地区に伝わる国指定重要無形民俗文化財・黒川能が上演され、式後は東京第一ホテル鶴岡で記念レセプションも催された。

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