屋内水耕栽培で野菜生産 酒田に障害者の施設開所へ

2022/10/6 21:38
すこやかワクワークの屋内水耕栽培施設=酒田市こがね町2丁目

 障害者の労働環境の向上を図ろうと、酒田市に屋内水耕栽培施設で葉物野菜を生産し、販売する就労継続支援B型事業施設「すこやかワクワーク」が7日、オープンする。本県の障害者工賃が全国的に低い中、賃金は県内月額平均を大きく上回る2万円超を目指しており、農福連携の新たなスタイルによる自立支援に取り組む。

 運営するのはコンサルティング業や海外での重機リースなどを営む「BlueBorder」(東京、瀬川武男社長)。同社は市内の不動産業「東洋開発」の櫛引柳一社長らが瀬川社長とともに2020年2月に設立した。屋内水耕栽培施設は、倉庫だった建物を改装し、専用の棚40個を設置。室温は22度前後に保たれ、発芽した野菜をスポンジの上で栽培する。野菜は生長を促進する発光ダイオード(LED)で照らし、水と培養液を供給する。

 葉物野菜を中心にレタス類やベビーリーフ、サンチュ、バジル、水菜などを生産。発芽から収穫までは1カ月程度で、中には摘み取った後も新しい葉がすぐに生える種類もあり、周年で収穫ができる。

 同社によると、本県の障害者の事業施設での工賃は全国平均より低い。22年度月額目標は1万3500円だが、すこやかワクワークでは、販売強化と付加価値向上を図り2万円以上を目指す。市内の飲食店、企業などと棚ごと契約し、定額制で提供する方針。個別やイベントでの販売も企画している。

 自立を目指す約20人が働く予定で、所長の板垣卓渡さん(40)は「緑に触れられて環境も良く、ノルマも課さず、障害のある人が働きやすい施設にしたい」と話す。7日には関係者を集めて開所式を行う。今月中旬以降、本格出荷を始める。

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