育ちで変わる、イワナの模様 サケ科魚類研究会、県内の特徴比較地図作成

2022/9/30 09:46
試験的に作成した「山形イワナ地図」。タキタロウ館ではより詳しく表記した地図を展示する

 県内各地で釣りを楽しみながら自然の大切さを発信している「サケ科魚類研究会」(遠藤徹会長)が、県内全域のイワナを見比べられる「山形イワナ地図」を作成した。生息場所によって模様や色などが変わるイワナの不思議さ、魅力を紹介し、自然環境の保護を考えてもらおうと企画。10月1日から鶴岡市大鳥のタキタロウ館で展示する。

 同会は、県内有志がサケ科魚類について研究するとともに、生息域が狭くなっている魚を守り、人間社会との共生を模索しようと2018年に結成。一般の人も交えて川のごみを拾ったり、紙芝居で川魚への理解を深めたり、サクラマスを食べる会を開催するなど多彩な活動を展開している。

 イワナは川や沢、ポイントなどで見た目が異なる。地図を製作し、現在生きているイワナの姿を位置情報とともに記録することは、将来の環境変化を確認する上でも貴重な資料になると考えた。

 地図は縦約1.45メートル、横約1メートル。本県の地図に主な山と河川を表記し、会員がこれまでに撮りためたり、一般の人から集めたりしたイワナの写真を添えた。地域によって斑点の色や数、大きさ、魚全体の色味が違う。例えば、庄内地方は白い点がはっきりと見えるイワナが目立ち、長井市近辺は全体的に黄色みがかっているのが多い。葉山はきれいなオレンジ色の斑点が大きいという。

 同会は「学術的に詳しいことは分からないが、石や光の差し込み具合など周りの環境による保護色で違いが出るのではないか」と推測。繁殖期は色が濃くなるなどの要素もかみ合ってくるといい「イワナの面白さを知り、持続的に生息できる河川環境の在り方を考えるきっかけにしてほしい」と話す。展示は同館が冬季休業に入る11月中旬まで。

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