ヒメサユリ、また盗掘か 山辺・玉虫沼、300株被害「悔しい」

2022/9/29 10:36
掘り起こされたとみられる穴が複数見つかった=山辺町

 山辺町大蕨の玉虫沼周辺で、地域住民が管理しているヒメサユリが、何者かによって少なくとも約300株掘り起こされ、なくなっていることが28日までに分かった。リンドウなどもある中、ヒメサユリだけが球根ごと狙われ、昨年に続く被害。群生地にしようと13年前から整備してきた関係者は、盗まれたとみており「地元の子どもたちも協力して植えた花。本当に残念で悔しい」と憤っている。

 ヒメサユリは、地元の「ヒメサユリを植える会」(武田文博会長)が2009年から山辺小児童や保護者と共に玉虫沼脇の町の保安林に植えてきた。毎年球根数百個ずつ、計1500個ほど植栽。近年は新たに植栽はしなかったが、子株ができて徐々に増えていたという。

 会員が今月22日に下草刈りの下見に訪れた際、直径約20センチの穴を複数見つけた。深さ30~40センチまできれいに掘られているほか、周囲に無作為に荒らされた跡がないことから、イノシシなど野生動物による食害の可能性は低いとみている。確認できるだけで約300株掘り起こされており、同会は山形署に相談している。ヒメサユリは愛好者の間では1株千円ほどで取引されているという。

 昨年は9月下旬ごろに被害が分かった。今年6月には、子どもたちが協力して植えたことを記した張り紙を増やして警戒する中、残った数百株が、ピンクのかれんな花を咲かせた。武田会長は「少しでも被害を免れて、来年は1輪でも花を咲かせてくれれば」と祈るように話した。

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