レンタサイクル、楽々便利に 米沢で10月開始、バス輸送「乗り捨て」可能

2022/9/29 10:20
米沢観光に利用できる電動レンタサイクル。バス輸送により返却場所を変えることが可能になる=米沢市

 観光客向けのレンタル電動アシスト自転車を返却場所から貸出場所まで路線バスで運び、利便性を高めるユニークな試みが、10月7日に米沢市で始まる。「乗り捨て」ができるようになり利用者にとって観光の選択肢が広がるとともに、乗客減に悩むバスの有効活用にもつながりそうだ。

 現在はJR米沢駅、上杉神社そばの上杉伯爵邸、道の駅米沢の3カ所で借り、借りた施設に返却するシステムで、特に米沢駅―上杉神社間の利用者から「借りた施設とは違う施設に返却できないか」との声が寄せられていたという。これらを踏まえ、米沢駅で借りた自転車を上杉伯爵邸に、上杉伯爵邸で借りた自転車を米沢駅に返すことができるようにする。乗合バスで荷物を輸送する際、350キログラム未満ならば新たな許認可は不要。そのため市内を走る乗合バスのルートを活用し、山交バス(山形市)が運行する比較的乗客が少ない時間帯の便に積み込む。利用者は借りる際に返却場所の変更を申し出て、バスの乗車料金に当たる240円分を追加で支払う。

 まずは毎日上下1便ずつ、2台までを運ぶ。自転車は乗客の邪魔にならないよう、定められたスペースに固定する。今期はレンタサイクル実施期間の11月20日ごろまで行い、利用者は10~20人程度を見込む。道の駅米沢に関しては、今後検討する。

 新型コロナウイルス禍で路線バスは利用者減に拍車がかかっているといい、山交バスの担当者は「スペースを利用し、新たな収入源になるのではないか」と期待する。レンタル事業を運営する協議会の遠藤勲会長は「既にあるものを組み合わせるサステナブル(持続可能)な試み。利便性を高め、観光誘客を図りたい」と語った。

電動自転車レンタサイクル事業 米沢市、米沢観光コンベンション協会、米沢商工会議所などでつくる市電動レンタサイクル運営協議会(会長・遠藤勲上杉コーポレーション社長)が昨年夏に始めた。利用料金は4時間以内千円、4時間以上8時間以内2千円。本年度はこれまで1030台の利用があった。

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