新庄市北本町アーケード撤去、来月にも開始 代執行7000万円、市議会可決

2022/9/27 10:53
現在、市が危険箇所に防御ネットを張るなど応急処置している北本町商店街のアーケード。撤去事業費が予算化され、10月中に工事に入ることにしている=新庄市本町

 新庄市は市議会9月定例会最終日の26日、北本町アーケード撤去の行政代執行事業費7千万円を計上した一般会計補正予算を追加提案し、賛成多数で原案通り可決された。市は管理団体に代わって施工し、本格的な降雪を迎える前に工事の大部分を終えたい考え。市民は対応に理解を示す一方、雪対策という新たな課題を挙げる声も聞かれた。

 市中心部に立地する北本町商店街のアーケードは、昨年末に天板の一部が落下するなどし、市が管理者の北本町昭和会に安全確保を求めた。しかし会員減少が著しい同会の費用負担は難しく、市の行政代執行頼みとなっていた。市は8月の市議会臨時会に予算計上を提案予定だったが、議会の指摘を受け管理団体代表の不在を理由に事業費を削除。代表が選任されるなどしたため再提案した。

 工期は3カ月程度を見込み、アーケード内部にある送電線の移設を行った後、10月中に撤去作業に入る予定。費用は全額を昭和会に請求する。分納で、年度ごとの決算額に応じて最大限の納付を要請する方針だ。

 昭和会の新代表、小関淳新庄コミュニティ放送社長は「通行者の安全が確保されることは間違いなく、議会に感謝したい」とする一方、「アーケードの存在を前提に立て直した店舗が多く、雪対策などの問題が浮上してくる」と語った。

 商店街で店を営む男性(85)は「通行人の安全を考えると良かったが、店側としては落雪への不安がある」とこぼす。商店街を歩いていた近くの無職女性(77)は「アーケードがまた落ち、人身事故になったら大変」と撤去に理解を示すが、「7千万円という金額は大きく、(返納すると言っても)若い世代への負担にならなければいいが」と話した。

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