同大講師の阿部宇洋(たかひろ)さん(歴史民俗資料学)とティスコ運輸(菅原茂秋社長)が連携した。同社はデジタルアーカイブ部門を持ち、学術資料を「非接触、非破壊」で撮影することができる高性能スキャナーを所有している。
阿部さんの監修と同社による撮影で、庄内町立図書館が所蔵する「加藤元助植物標本」の1129点がデジタル化された。加藤元助(1885~1976年)は同町廻館出身の植物学者。加藤に著作物はなく、標本集は残された唯一の貴重な資料という。
庄内町立図書館から昨年11月に相談を受けて作業が進められた。標本集には採集から100年が経過した植物もあり、種子や葉の剥落も見られた。扱い時に破損する可能性もあり、原物の公開は難しい状態だったが、鮮明なデータ資料として生まれ変わった。
このほか高畠町立図書館が所蔵する「薬用植物標本集」2冊を手掛けた。デジタル化はかつて、県外業者への委託が多かった。しかし県外への搬出は移動距離が長いことなどから、費用や資料管理の負担が重くなる。阿部さんは県内でデジタル化を完結させる「地産地消」の重要性を訴え「こうした取り組みが進めば教育にも活用でき、学術資源として大学にも蓄積される。後世に伝えられる環境が整備できる」と、今後もデジタル化を進める考え。
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