仙台市は23日、JR仙台駅西口の青葉通の一部車線を歩行者空間にする社会実験を始めた。来月10日まで。玄関口のにぎわい創出に向け効果を検証する。
エリアは旧さくら野百貨店と商業施設「EDEN(エデン)」に挟まれた約100メートル。歩道と一体化した車道に人工芝が張られ、ベンチやテーブルのほかストリートピアノもある。路線バスとタクシーのみ通行可能で、一般車両は入れない。両側8車線のうち4車線を歩行者や自転車用とし、EDEN側は広場としてイベントも開く。
初日はパラリンピック種目ボッチャ、乗馬を体験できるコーナーを開設。雨に見舞われたが、「子どもの遊び場」は親子連れでにぎわい、沿道の飲食店からテイクアウトする若者も。同市太白区の50代女性は「デパートが閉店して寂しくなった青葉通をまた元気にしてほしい。仙台の顔なんだから」と取り組みに期待した。
市は来訪者の滞在時間や周辺道路への影響などを調べる。結果を基に、商工関係や交通事業者らで構成する協議会と共に将来ビジョンを策定する。
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