飲酒運転、県内で目立つ「家飲み」 県警、コンビニなどに通報協力要請

2022/8/17 09:01
ゲリラ的に検問を実施するなど県警は飲酒運転の取り締まりを強化している=山形市

 新型コロナウイルスの感染リスクを避けようと、家で過ごす機会が増えている中、自宅で酒を飲んだ後に飲酒運転で摘発されるケースが県内で目立っている。飲食店で飲酒した後の摘発割合は2020年から2年続けて減少しており、背景にあるのは「家飲み」中に酒やつまみが底をつき、夜中に買い足すため「ハンドルを握る」といったケースだ。県警は取り締まりを強化し、店側に通報の協力を求めている。

 「検問中です。検査にご協力ください」。山形市のJR山形駅近くの同駅南アンダー。時間は午前0時すぎ。山形署員が11人態勢で通行車両一台一台を止め、呼気検査する。こうした検問は摘発だけが目的でない。「警察が目を光らせていることを知らせることで抑止効果になる」と同署の渡辺晃交通官は強調する。

 県内の飲酒運転摘発に絡む飲酒場所の内訳は表の通り。今年6月末現在では68件を摘発。飲酒場所は飲食店45.6%、自宅25.0%だが、県警交通指導課の担当者は「半年分のため統計数が少ないものの、コロナ禍前より店での飲酒の割合が少ない傾向は続いているようだ」と分析する。飲酒場所が自宅で運転目的が買い物だった摘発例では、車内に酒やつまみがあるなど、買い足しとみられるケースもあった。

 飲酒場所が変化する中、力を入れているのがコンビニエンスストアに対する通報依頼だ。寒河江署や米沢署のほか、山形署などでも新たにチラシを配布し▽酒のにおいがする▽車で飲酒している―など「飲酒運転かも」と思った際に連絡を求めている。6月末現在の摘発68件のうち、コンビニ駐車場で飲酒した例は5件あり、未然防止につながると県警は分析する。

 山形署から協力要請を受けたローソン山形松山三丁目店の宇野英也オーナーは「店として通報するのは心苦しい面もあるが、重大事故が起きてしまっては取り返しがつかない。少しでも飲酒運転が減らせるよう協力したい」と理解を示す。

 飲酒運転をした理由は「捕まらないと思った」や「事故を起こさないから大丈夫だと思った」が大半を占める。県警交通指導課の菅野尚弥次長は「酒が入ると気が大きくなり、判断能力を狂わせる。社会全体で飲酒運転を撲滅するという機運を高めていきたい」と話している。

飲酒運転摘発に絡む飲酒場所の内訳

    2019年  20年  21年

   (282件)(176件)(219件)

飲食店 51.4% 45.5% 42.0%

自 宅 31.2% 37.5% 36.1%

※かっこ内は摘発件数

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