伝統野菜「谷沢梅」の梅酒できた 寒河江・月山酒造、知名度向上に期待

2022/8/14 11:46
谷沢梅を純米酒で漬け込んだ月山酒造の梅酒を手にする谷沢梅生産者の熊坂省吾さん=寒河江市谷沢

 月山酒造(寒河江市、鈴木潤一社長)は、同市伝統野菜「谷沢梅」を純米酒で漬け込んだ梅酒「銀嶺月山 純米酒仕込みの梅酒」を造り、販売している。収量が限られる谷沢梅の特徴を生かし、上品な香りとフレッシュさが醸し出されており、同社は「おいしいと思ってもらえる良い梅酒になった」と話し、生産者も谷沢梅の知名度向上に期待する。

 谷沢梅は主に谷沢地区で栽培され、小ぶりだが種が小さく可食部分が多い。同社は以前から谷沢梅の梅酒製造を模索したが、必要量の確保が難しかった。一昨年に市と寒河江ブランド・魅力発信協議会が開いたマッチング交流会に参加し、確保の見通しが立った。

 同社は谷沢梅の良さを引き出そうと飲み口がきれいな純米酒を使い、氷砂糖を控えめにして約8カ月漬け込んだ。鈴木社長によると日本酒で造る梅酒は日本酒の味が乗る一方で梅の味が出にくくなるが、今回は「日本酒の若々しさを保ちつつ梅のフレッシュさ、香り、果物感が強く感じられた。谷沢梅の良さが現れ、梅の甘みも想像以上」と話す。

 谷沢梅を提供した生産者の一人、熊坂省吾さん(33)=同市八鍬=は「甘さと酸味のバランスが絶妙でおいしく、生産者としてうれしい。今後も技術を高め良い梅を作りたい」と話す。谷沢梅生産組合の大沼保組合長(68)=同市清助新田=は「生産者も生産量も少なくなっている谷沢梅を知ってもらうことに期待したい」と語った。

 720ミリリットル入りで約1200本を製造し、価格は2200円。市内の道の駅寒河江チェリーランドや酒販店、山形市の酒店などで扱う。鈴木社長は「来年以降も造り生産者の収入につなげたい」とし、「お盆など家族が集まる場面で楽しんでほしい」と話している。同社0237(87)1114。

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