西蔵王観光、可能性探る おもてなし山形、商品開発めざし実証事業

2022/8/13 10:14
ちょうちんを手に、ヒメボタルの観賞ツアーに向かう参加者=山形市

 体験型旅行商品の企画・造成などを手掛ける「おもてなし山形」(山形市、斉藤周志社長)は、観光庁の事業採択を受け、同市西蔵王高原の自然をテーマにした観光商品の創出を目指し、実証事業を進めている。7月には計3回のモニターツアーを実施。市中心部と蔵王温泉のいずれにも近い西蔵王の立地性に着目し、観光周遊の拠点化や滞在型観光の可能性を探る。

 同社は本年度、観光庁が公募した看板商品創出事業に採択された。補助額は750万円で、西蔵王地区の自然や文化を「さらにPRが可能な観光資源」と捉え、蔵王温泉観光協会や事業者などと連携した着地型観光商品の造成を進める。

 7月のモニターツアーは「ホタル鑑賞ナイトツアー」と銘打ち、ペンションログハウス三百坊(山形市土坂)の協力を得て午後7時から実施した。三百坊の敷地内を散策し、毎年夏に飛び交うヒメボタルを観賞。県内外の観光客ら参加者はちょうちんを持って歩き、幻想的な空間を満喫した。瀧山(りゅうざん)の山岳信仰など西蔵王の歴史についても理解を深めた。

 参加者からは「予想以上にわくわくして楽しめた」「子どもの夏の思い出に最高」などと評価する声が寄せられた。「雨で中止となった場合の代案を知りたい」「バーベキューや芋煮などの食事もセットにしてはどうか」といった意見もあった。

 今後は名月の下での雅楽鑑賞(9月)や天体観測(10月)、「瀧山大滝の氷瀑(ひょうばく)トレッキング」(来年2月)を企画する。おもてなし山形の中山竜一事業部統括マネージャーは「西蔵王地区のポテンシャルは高い。実証事業の成果や課題を検証し、来年度の事業展開に生かしたい」と話している。

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