新関(庄内総合)1本に懸ける 2022四国インターハイ

2022/8/10 10:12
体操男子の種目別跳馬で大技「ロペス」を決めて優勝した新関愛翔(庄内総合)=愛媛県総合運動公園体育館

 全国高校総合体育大会(インターハイ)第13日は9日、愛媛県総合運動公園体育館などで4競技が行われ、体操の男子種目別跳馬は新関愛翔(まなと)=庄内総合=が15.066点をマークして優勝した。

 登山の女子は酒田東が98.7点で6位に入った。柔道女子団体の羽黒は3回戦で生光学園(徳島)に1―2で敗れた。

大技ロペス、美しく決めた

 「この1本で全てが決まる」。体操男子個人決勝の跳馬。緊張感の中で、新関愛翔(庄内総合)は覚悟を決めた。武器の大技ロペス(伸身カサマツ2回ひねり)はこの日のために完成度を高めてきた。鋭く走りだすと空中で美しく回転。課題にしていた着地も決めた。得点が表示されると力強く両手を突き上げた。

 前日の予選は「ボロボロだった」(新関)。1種目目のあん馬での失敗が尾を引き、得意の跳馬もミスが出た。仲間に謝ると「切り替えればいける」「大丈夫だ」と声を掛けられ、救われた。「(団体決勝の)明日が勝負。次は僕が仲間を助けるぞ」と誓った。

 決勝最初の種目はつり輪だった。一般的に大きなミスが出にくい上、技のミスを後に引きずりやすい新関にとっては、「競技順にも恵まれた」と佐藤勇志監督。堅実にまとめて次の跳馬に臨んだ。集中力を高め、助走で一気に加速し、踏み切りと手の突きに成功。勢いよく宙に上がった。複雑な回転動作の中で、着地点のマットが視界に入り「見えた!」。あとは心の準備をするだけ。両足が小さく前に進んだものの、踏ん張って、晴れやかな笑顔になった。

 着地を美しく決めるため、血のにじむような努力をしてきた。飛び跳ねの負荷が軽減されるスプリング式跳躍板「ポリンボード」を使って1日に何本もロペスを跳び、完成度を追求した。足首の痛みもあったが「この日のために何十本も止めてきた」。そう語る表情は誇らしげだった。「次の全日本ジュニア選手権でも優勝する。(この結果が)たまたまじゃないと証明したい」と、さらに上を見た。

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