「山形モデル」操作学ぶ 韓国・延世大関係者、重粒子センターを視察

2022/8/9 10:48
岩井岳夫副センター長(左)から回転ガントリーについて説明を受ける延世大の関係者たち=山形市

 山形大医学部東日本重粒子センター(山形市)と同じモデルの重粒子線がん治療装置を導入した韓国・延世(ヨンセ)大の関係者が8日、同センターを視察した。延世大での照射治療は来年3月に開始される予定で、世界に先駆けて小型化を図った「山形モデル」が海外で運用されるのは初めてとなる見通しだ。

 延世大から医師や看護師、放射線技師の計6人が研修に訪れている。一行は6日に来県し、最長で4週間ほど滞在して治療装置の操作などを学ぶ予定。8日は岩井岳夫副センター長が今年3月に運用を始めた回転ガントリー照射室で、患者が横になる寝台の動きなどを説明した。

 山大の治療装置は東芝側との研究で従来より小型化などを図った「山形モデル」として開発された。同じモデルの装置を導入した延世大では、来年3月に一定の角度で照射治療を行う固定照射室が稼働する見通し。その半年後をめどに、どの角度からも照射が可能な回転ガントリー照射室が運用される見込みという。

 放射線治療分野で主任教授を務めるイ・イクジェさん(50)は「重粒子線がん治療で山形大の医療スタッフが、どのような仕事をしているかしっかり学びたい」とし、「山形大の重粒子センターは室内がカラフルで明るく、とてもきれいだ。患者が安心感を持って治療を受けられる印象がある」と話していた。

 両大医学部の関係者は装置導入決定をきっかけに2018年10月、国際交流協定を締結。重粒子線がん治療やゲノム治療といった先進医療で情報交換を図り教育、研究など幅広い分野で交流を深めていく方針を確認した。今回は協定に基づく交流事業の一環。

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