「力になりたい」140人駆け付け・大江 県内豪雨

2022/8/7 13:47

 大雨による各地の被災地では6日、ボランティアによる復旧作業もスタートした。この日は気温も上昇し、厳しい環境での重労働となった。

【大江】

袋に詰めた泥をリレーで運ぶボランティアたち=大江町左沢

 13戸が床上・床下浸水となった大江町左沢の百目木地区は、県内各地から訪れた約140人のボランティアが泥の片付けを手伝った。手助けが必要な11世帯の自宅や駐車場などで、Tシャツを汗でぬらしながら作業を進めた。

 駐車場や畑の一帯に深さ30センチほど泥が積み上がった場所では約50人が、スコップですくい上げた泥を袋に詰め、バケツリレーのようにして運搬。小型のホイルローダーも使い、泥を撤去した。友人4人と参加した寒河江市白岩の団体職員真木駿さん(21)は「お年寄りには大変だから、早く日常を取り戻せるよう、若い自分たちが力になりたい」と、スコップを動かし続けた。

 「あてらざわ温泉湯元旅館」では浴室などが約1メートル50センチ泥水に漬かり、ボイラーや源泉ポンプが使えなくなった。この日は1階の4部屋とバルコニーの泥をスコップでかき出し、割れたガラス戸などを外へ運んだ。女将の柏倉京子さん(66)は「家族だけでは到底できなかった。ボランティアの皆さんのおかげで前に進む力をもらえた」と感謝を口にした。

     ◇

 大江町は4日に災害ボランティアセンターを設置。事前の募集に対し、6、7両日にそれぞれ80人が申し込んだ。6日のボランティアには当日の申し込み者も多く、参加者は140人に上った。

 同センターを運営する町社会福祉協議会では、2年前の水害でもボランティアを募った経験からスムーズに作業が進むよう事前受け付けを採用したが、「締め切り時間以降や当日申し込みの参加者が予想より多かった」とする。ただ、混乱などはなく、被害が大きい現場に人員を集中的に差配した。7日も作業は行うが、新規のボランティアは受け付けていない。

【川西】

紅大豆の畑が冠水し、泥をかぶった葉がしおれた=川西町吉田

 川西町では広範囲で田んぼや畑が冠水し、農業被害の全容が見通せない。町特産の紅大豆は町内の約35ヘクタールに作付けしているが、少なくとも約2割が冠水。8日から行う調査でさらに被害区域が広がる可能性がある。

 生産研究会の淀野貞彦会長(67)=同町吉田=の畑も約145アールが冠水。開花の時期だったが、泥をかぶった葉がしおれ、ほぼ全滅状態という。淀野さんは「今まで順調だっただけに、言葉が出ない」と悔しがった。

 各地では農業施設の損壊に加え、広範囲で水稲の浸水被害なども確認されている。

災害廃棄物、搬入次々と

【飯豊】

 飯豊町萩生のどんでん平ゆり園駐車場に設置された災害廃棄物仮置き場では6日、被災した町民による搬入作業が本格化した。場内は可燃物や不燃物、家電など分別エリアが設けられ、ごみを満載して何度も往復するトラックも。泥だらけのソファや布団、壊れた冷蔵庫や扇風機、木材や家具などが積み上げられた。

 自宅が床上浸水の被害を受けた黒沢地区の男性は「泥をかぶった畳はとても重く、4人掛かりでトラックに積んだ。家電なども全てだめになり、後片付けの終わりが見えない」と疲れた表情で話した。

 利用時間は午前9時~午後4時で、31日まで。13~15日は休みとなる。

断水2地域に給水所

【小国】

 小国町では白沼、玉川両簡易水道を利用する計約100世帯が6日時点でも断水しており、沼沢の麺屋雪国駐車場と玉川コミュニティセンターにそれぞれ給水所を設けた。前日に希望する世帯にポリタンクで水を届けたが、新たな水を求める町民が訪れた。白沼地区の男性は「父の医療器具の洗浄に水が必要だったので助かる」と話した。

 いずれも水源地からの流入が途絶えたのが原因。両給水所は当面の間、設置する。一方、災害時相互応援協定を結ぶ福島県大玉村からペットボトル飲料水(500ミリリットル)約3750本と6リットルの非常用飲料水袋800個が届き、必要な町民に配った。

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