「蔵王は我が国の宝」共同宣言を採択 山形・宮城周辺の6市町

2022/8/6 10:43
共同宣言書を掲げる佐藤孝弘山形市長(左から3人目)ら=宮城県川崎町

 蔵王連峰を取り巻く山形、宮城両県の6市町は5日、「蔵王サミット」を同県川崎町山村開発センターで開いた。関西電力による風力発電事業の白紙撤回を巡り、蔵王山の自然を守る重要性を再確認し「蔵王山は両県のみならず、東北、ひいては我が国の宝」とする共同宣言を採択した。

 風力発電の候補地になり、サミット開催を提案した小山修作川崎町長が趣旨を説明。宣言に「故郷の誇りである雄大な自然を、大切に守り育て後世に引き継ぐことが使命」との文言を盛り込んだ。6市町で構成する蔵王広域振興協議会長の佐藤孝弘山形市長は会見で「当たり前のように鎮座していた蔵王が、いざ何かあると取り返しの付かないことになる危機感を持った」と振り返った。

 関電は1600ヘクタールに高さ最大180メートル、直径最長160メートルの風車23基の設置を計画。サミットは当初、同協議会として共同宣言と共に、関電などに提出する反対の要望書も取りまとめる予定だった。この日の協議で、宮城側の首長から「災害の恐れ、景観変更に関わる計画に対して、協議会としてどう対応すべきか基準を設けるべき」との指摘も出された。

 サミットは山形、上山両市と、宮城の白石市、川崎町、七ケ宿町、蔵王町で構成し、1987(昭和62)年に始まった。2006年を最後に年1回の定期開催をやめ、必要に応じて開くスタイルにした。18年には、蔵王山の呼称を「ざおうざん」「ざおうさん」と併記することで合意した。

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