鶴岡東「攻」の要 全国高校野球・あす7日初戦

2022/8/6 09:21
勝負強い打撃が持ち味の前田夢翔

 第104回全国高校野球選手権山形大会を勝負強い打撃で制した鶴岡東。決勝までの4試合をコールドで制するなど、佐藤俊監督が「切れ目がない」と評する打線は高い攻撃力を見せつけた。小技や足も絡めて1点を奪いに行くそつのない野球も健在。甲子園でも好機を逃さずに畳み掛ける攻撃を見せられるか。

 山形大会のチーム打率は4割1分1厘。昨秋と今春の公式戦で迫力に欠けた打線が、見違えるように息を吹き返した。冬場に「強く」「速く」を意識してバットを振り続け、敗戦を糧にして全員でつなぐ意識を高めた成果は全5試合で53安打35打点という数値に表れている。

 打撃の核は主砲の前田夢翔だ。「チャンスに強いことが自分の強み」と胸を張るように、山形大会では7安打5打点と、ここ一番で輝きを放った。「何ごとにも動じず、勝負強さがある」と佐藤監督。指揮官の信頼も厚い不動の4番は5四死球と警戒されながらも打率4割6分7厘をマーク。「甲子園でもバットで結果を残す」と頼もしい。

 2番の土屋奏人は長打力が持ち味。打率はチームトップの5割7分1厘で1本塁打を放っている。それでも「中軸につなぐことが自分の役割」と本人。決勝で犠打2を記録するなど、競った試合でしっかりと好機を広げる器用さも持ち合わせる。2番の責務にやりがいを感じており「積極的にチャンスをつくっていきたい」と意気込む。

 主に3番を担う古賀亮祐は打率5割と好調だ。鋭く低い打球を意識してバットを短く持ち、8安打6打点と中軸の役割を果たした。ミート力に優れ、「自分の活躍よりもつなぐ打撃で勝ちにつなげられればいい」とチーム打撃に徹する構えだ。中軸候補の小林昇一郎、浜田敦也はともに打率4割2分9厘をマーク。パンチ力が魅力の強打者2人は「好機で一本を狙っていく」「フルスイングで臨む」と大舞台への意欲を示す。

 強打だけでなく、犠打や積極的な走塁などで相手守備陣を揺さぶって得点につなげるうまさも鶴東の特徴だ。それぞれが打順に関係なく状況に応じた役割を果たす全員野球の神髄が山形大会を勝ち抜く原動力となった。攻守に実力が伯仲する選手がそろい「その時の調子の良い選手を起用している」と佐藤監督。引き出しも多いからこそ、指揮官の采配にも注目が集まる。

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