医療・介護者の4回目「早期に」 新型コロナワクチン、専門家が有効性指摘

2022/7/15 11:37

 県内で14日に公表された新型コロナウイルス新規感染者数は319人で、前週の同じ曜日から10日連続で増加した。オミクロン株の新派生型「BA・5」への置き換わりが大きな要因とみられ、医療専門家は対策として、医療・介護従事者をワクチン4回目接種の対象に加えることの有効性を指摘。3回目接種の機会を積極的に活用することも提言している。

 県内の新規感染者の確認数は、今月5日から前週比で増加が続く。12~14日は前週比で127~153人増と、増加幅も大きくなっている。「BA・5」はこれまで主流だった「BA・2」よりも感染が広がりやすいとされており、置き換わりが県内でも進んでいるとみられる。

 山形大医学部付属病院の森兼啓太検査部長は、対策としてワクチン接種の重要性を挙げる。ワクチンの感染予防効果は時間の経過とともに低下することから、医療体制などを維持するためにも希望する医療・介護従事者への4回目接種を早期に実施すべきと指摘。「医療・介護現場は施設ごとに接種を行える。迅速に進められて、現実的な対策の一つだろう」とする。3回目についても、機会を捉えた接種を勧奨している。

 動物実験などで「BA・5」が「BA・2」よりも病原性が高い可能性があるとの研究結果も示されているが、森兼検査部長は「置き換わりが相当進んだ東京でも、重症患者が目に見えて増えている状況は現時点でない。重症化リスクがBA・2より高いかは判然としていない」と語る。

 感染対策として行動制限の必要はないものの、マスクを外しての大人数での会食や換気の悪い場所などは引き続き避けるべきだと言及。その上で「一人でも多くワクチンを接種することが、自分自身のためになるとともに医療の負担を軽くすることにつながる」と話している。

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