癒やしの音色、お裾分け 酒田の和島さん、スズムシの飼い主募る

2022/7/7 09:59
スズムシの飼育に取り組む和島公さんが、今年も幼虫の飼い主を募っている=酒田市

 酒田市亀ケ崎地区のまちづくりグループ「亀八起(けやき)の会」の会長和島公(ただし)さん(72)が、今夏もスズムシの「飼い主募集」を始めた。新型コロナウイルス感染拡大や、ロシアのウクライナ侵攻などで社会に不安が広がる中、和島さんは、体長約1センチの1万5千~2万匹のスズムシが各地で育ち、人々の心を落ち着かせる鳴き声を響かせることを願っている。

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 和島さんが“スズムシのお裾分け”に取り組み始めたのは、2008年に東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件がきっかけだった。テレビ番組で、鳴き声が人間の感性に好影響をもたらすという研究結果を知り、「鳴き声を聞いた子どもたちが心豊かに育ち、犯罪のない地域になればいい」と思い立ったという。昨年は県内各地の知人など200人余りにプレゼントした。

 スズムシは、秋に雌1匹当たり約150個の卵を産む。卵のまま越冬する。和島さんは毎年春先に、飼育ケースを暖かい部屋に移して土を適度に湿らせるなど、ふ化に適した環境を整える。今年は例年より少し早めの5月24日に卵がかえるのを確認した。8月上旬には涼しげな音色を奏でてくれそうだ。

 “お裾分け”を希望する人は、和島さんが経営するせんじん商事(同市亀ケ崎1丁目)に連絡の上、小粒の赤玉土を敷いたケースを持参する。ホームセンターなどで扱う専用の餌のほか、煮干しやナスなどを与える。木炭を置くと、カビの発生を抑えられるという。問い合わせは同社0234(22)1260。

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