通学、ビジネスの足直撃 米沢・国道121号寸断、長期化不安「復旧早く」

2022/7/6 09:11
のり面崩落に伴い、全面通行止めとなった国道121号。通学、ビジネスの足を直撃している=米沢市入田沢

 のり面崩落に伴う米沢市入田沢の国道121号の全面通行止めから一夜明けた5日、米沢と福島県会津地方を結ぶ幹線道路の寸断は通学やビジネスの足を直撃した。同市内の観光、物流関係者からは長期化を不安視する声も聞かれた。

 米沢市の米沢中央高は、生徒20人が会津地方から国道121号経由のスクールバスで通う。同日朝、バスは磐越、東北、東北中央道経由で迂回(うかい)し、通常の2倍の片道約2時間をかけて学校に到着。始業に間に合わず、この生徒たちの期末試験の時間割を変更して対応した。

 高速代は片道6千円余りでガソリン代も増えるため、下校時は2便から1便に削減。下校便の運転手は会津に宿泊し、翌朝の登校バスで米沢に戻る形をとる。石黒孝二教頭は「長時間のバス乗車で、生徒には疲れも見えた。部活動の大会が近い生徒は米沢で泊まれるようにすることも検討するが、とにかく早く復旧してほしい」と話した。

 現場付近では、通行止めを知らずUターンする大型トラックが相次いだ。米沢から喜多方市に向かう途中で通行止めを知った運送業の男性は「毎日のように通るので長引くと負担」とぼやいた。ほぼ毎日、会津地方に商品を運ぶ米沢市の企業の担当者は「高速代、ガソリン代、運転手の拘束時間増に伴う人件費と、長期化すれば負担は増大する。早く復旧してほしい」と訴える。沿線の「道の駅田沢」は同日、食堂を臨時休業した。田中広太郎駅長は「長引いたら影響は大きい。全面通行止め解除の見通しが分かるといいのだが…」と話した。

県など現地調査

 一方、県は同日、国土交通省の専門家を含め約20人態勢で現地調査し、復旧方法の検討に入った。県道路保全課によると、のり面は幅約32メートル、高さ約35メートルにわたって崩落していたという。同課は「早期に全面通行止めを解除できるよう作業を進めていく」とした。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]