舟山氏、大内氏激しく競る 参院選・終盤情勢、石川氏は広がり欠く

2022/7/6 07:40

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 第26回参院選は、10日の投開票まで運動期間が残り4日となった。県選挙区(改選数1)に立候補した現新の5氏は最後の追い込みに全力を注いでいる。山形新聞社は電話世論調査に本社、支社の取材を加味し、県選挙区の終盤情勢を探った。非自民系の支持取り込みを図る国民民主党現職の舟山康江氏(56)と、厚い組織力を持つ自民党新人の大内理加氏(59)=公明党推薦=が激しく競り合う展開となっている。

 共産党新人の石川渉氏(48)は広がりに欠き、政治団体「参政党」新人の黒木明氏(48)とNHK党新人の小泉明氏(51)は埋没している。

 参院選で過去最多タイの5人が出馬した今回。2022年度政府予算などを巡る自公政権と国民の接近で、県選挙区の構図は流動化した。自民内に見送り論と主戦論が渦巻いたことで立憲民主党は国民の対応に疑念を抱き、共産は国民との共闘関係を解消。野党勢力が分断された。公示まで1カ月を切った段階で自民が候補者を擁立し、与野党対決の構図が確定した。

 舟山氏は自民候補の登場を受け、控えていた政権批判の声を上げ、野党の立ち位置を鮮明化している。立民、連合山形との「2党1団体」の協力関係を軸に、非自民系議員の支援を得て選挙態勢を構築。政権に接近した反動で陣営内に温度差を抱え、序盤はやや鈍い動きだったが、連合が調整役に回ることで連動性を高めている。地道に浸透を図る戦術に徹している。

 総合選対本部長に長沢豊前JA山形中央会長を据え、農水省出身の自らの経歴を重ねることで農水分野の実績や政策をアピール。吉村美栄子知事の支援行動を追い風に、保守層の取り込みを視野に入れる。置賜、庄内両地域で優勢、衆院県1区で支持拡大を狙う。支持政党別では国民、立民の8割前後を固め、無党派層の約4割に浸透、自民支持層にも一定程度食い込む。年代別では40代以上で優位に立つ。

 大内氏は自民の支持基盤を背景に、公明の推薦を受けて組織戦を展開する。県内35市町村のうち、29市町村長が支援を表明している。岸田政権の高い内閣支持率を念頭に置き、安全保障や物価高騰などの課題解決に対する安定政権の必要性を強調。党選対委員長の遠藤利明、鈴木憲和、加藤鮎子の3衆院議員の後援組織を生かし、保守票固めを加速させている。

 出馬表明から1カ月ほどの短期決戦のため、積極的に空中戦を仕掛けている。政党色を前面に押し出し、党幹部や閣僚級を投入、見送り論で冷めた支持層に熱気を吹き込む。昨年1月の知事選に出馬し、県全域に一定の知名度も持つ。県議時代から地盤とする山形市で先行、北村山地域でも優位な戦いを進める。支持政党別で公明の7割強を固めたが、自民は6割程度にとどまる。年代別で30代以下に強さを見せる。

 石川氏は野党候補の一本化を見送り、今年2月に立候補を表明。比例代表と連動した選挙戦を繰り広げている。共産支持層からの支持は4割ほど。他陣営の切り崩しに遭い、無党派層への浸透にも苦慮している。

 黒木氏は参政党山形支部の支援を受けるが、広がりは限定的。

 小泉氏は自転車で県内を巡るなどし、独自の戦いに徹している。

2022参院選

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