1票に懸ける~参院選県区候補者ルポ(5・完) 自新・大内理加氏

2022/7/5 12:31
農村部で、激励を受けて走り出す=尾花沢市

 真っ白のシャツに、赤いたすきが映える。真っ赤に日焼けした腕を振り、支持者に駆け寄る。「生まれ育った山形のため、皆さんの声を国政に届け、かなえたい」。そう訴える声は日増しに熱を帯びている。

 強い日差しを背に、尾花沢市の集落を選挙カーがひた走る。スイカ畑には作業の手を休め、高々とタオルを振る農家の姿。「ありがとうございます。今年の生育はどうですか」。車から降りると、そう連呼しながら猛ダッシュで向かった。

 毎年のように水害や低温などの影響に悩まされる切実な声を受けた。「山形は果樹王国。皆さんの負担を減らし安心して営農できる政策を実現する」。こう、訴え選挙カーに乗り込んだ。農家は車が見えなくなるまで見送った。選挙戦を通じ、県内各地で見る光景だ。

 昨年1月の県知事選では集落単位で計1500回ほど集会を重ねた。膝をつき合わせ地域課題を聴いた。道路や河川の整備、鳥獣被害対策、高齢者の交通手段の確保…。出馬を決断した際、あの時の住民の切なる声が自らを突き動かした。

 県内を縦断しながら1日で20カ所近く街頭に立つ日もある。シャツは汗でびっしょりになるが、なりふり構っていられない。「後がない戦い。山形のために働かせてほしい」。郷土への熱い思いを胸に、現職という厚い壁に挑んでいる。

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