「蔵王スカイラン」山頂駆け、御釜眺め 9月3、4日開催、協会代表理事・松本さんに魅力聞く

2022/7/5 12:13
蔵王で楽しむスカイランニングの魅力を語る松本大代表理事=上山市・蔵王ライザワールド

 山岳地帯を駆けるスカイランニング(快速登山)のレースが蔵王山を舞台に今秋、開催される。蔵王は日本百名山の一つで、冬の樹氷で知名度が高い。「蔵王スカイラン」(9月3、4日)のコースは山頂を駆け、火口湖を眺めることができ、世界でも珍しいという。ロープウエーが整備され、温泉街があり、応援する人も一緒に蔵王を楽しめる。日本スカイランニング協会代表理事の松本大さん(38)=群馬県嬬恋村=にスカイランの魅力を聞いた。

 ―協会ではどのような活動をしていますか。

 「スカイランニングは傾斜30度超を含むコースを設定した山岳スポーツで、軽装で挑み、スピードを競います。日本代表選手を世界に出したいと、2013年に協会を立ち上げました。現在は北海道から九州まで協会が公認する大会が約30あります。国内では2006年の御嶽山での世界大会が最初でしたが、当時は競技をまとめる団体はありませんでした。協会発足後は世界で戦う選手と合宿するなどして、技術向上と普及に力を入れてきました」

 ―蔵王で実施するスカイランニングの魅力は何ですか。

 「元々はアルピニストがつくった競技なので、山頂には特別な意味があります。一方で、山頂が国立公園に指定されていて大会コースを設置できなかったり、有名な山岳だとしても山頂付近に道路がなかったりします。その点、蔵王は国定公園で山頂を踏むことができ、ロープウエーで尾根まで登ることもできます。スカイランの意義と安全な運営を両方かなえる蔵王は、国内でナンバーワンだと思います」

 ―蔵王や山形の観光を楽しんでほしいという思いもあるそうですね。

 「ラーメン、おいしいですよね。温泉もあるし。蔵王の樹氷はよく知られていますが、御釜を知る人は少ないと思います。選手はファミリーで訪れる人が結構います。夏は御釜を、冬は樹氷を見ながら競技できるのはとても魅力的です。スカイランはヨーロッパで盛んですが、活火山で火口もある山は少なく、インバウンド(海外からの旅行客)も期待できる。エントリーは西日本からもあり、蔵王スカイランが『前から気になっていた憧れの蔵王』に行くきっかけになっています」

 ―大会に向けた意気込みを語ってください。

 「ゲレンデを登り、森を抜けて、森林限界を超えた岩肌を駆けることができる蔵王は、本当に良いコースだと思います。快速で登る爽快さはたまりません。リピーターが付くでしょう。地元の皆さんからも愛される大会になってほしいと願っています」

 【メモ】松本大(まつもと・だい)さんは、大学時代から世界のスカイランニングの大会に出場。小学校教員を経て、2012~18年はプロ選手として活躍した。現在は長野県上田市に本部を置く日本スカイランニング協会代表理事。

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