旧県民会館、7月解体スタート たくさんの思い出残し

2022/6/30 09:07
約60年にわたり文化を発信した旧県民会館の解体が7月から始まる=山形市

 2019年11月に閉館した旧県民会館(山形市七日町3丁目)の解体工事が7月に始まることが決まった。約60年にわたって文化芸術の拠点として県民に親しまれてきた建物を見ることができるのも残りわずか。約1年かけて壊される。

 旧県民会館は1962(昭和37)年7月10日に開館。コンサートや各種発表会、入学・卒業式など、さまざまなイベントで利用されてきた。JR山形駅西側に新たな文化拠点としてやまぎん県民ホール(県総合文化芸術館)が整備され、役割を終えた。解体後、跡地は山形市民会館の移転新築が計画されており、2029年度の開館を目指している。解体費用は5億6892万円。

 旧県民会館で30年以上運営に関わってきた、元館長の高橋利雄さん(71)=山形市城北町2丁目=は、閉館後も近くを通って建物を見るたびに「噴水に集う子どもたちの姿やコンサートで熱気に満ちたホールの客席を思い起こしていた」という。クラシックコンサートで使用する反響板の裏には国内外のオーケストラが楽団のシールを貼っていったといい、「(解体で)ものに宿った記憶もなくなってしまうようで寂しい。それでも四半世紀以上を過ごした県民会館の思い出は、建物がなくなっても忘れない」と話した。

 県はホームページに解体工事のスケジュールなどを知らせる特設ページで開館当時の施設や館内にあった美術品など懐かしの写真も紹介している。やまぎん県民ホールでは今後、7月頃をめどに旧県民会館に関する企画展示を行う予定。

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